弟嫁に終末期入院中の父の通帳を取られた

Question

80代の父が終末期で入院しております。最期は自宅に戻る事を希望していますが、父と同居の弟(長男)嫁が父の世話を拒否しております。また、この弟嫁が、認知症になったらお金の管理ができないからと、特に親族の了承も得ないまま、いつの間にか父の通帳を管理する様になりました。父の入院費の捻出や、振り込まれる年金など、口座のお金を独断で自由に出し入れしている様なのですが、嫁都合の勝手な事にも使われているのではないかと正直心配です。弟に聞いても詳しく把握しておらず、気の弱い弟の事なので嫁には強く言えないであろう現状です。母は既に他界しており、子供である私と弟が相続対象となる父の財産は、その通帳口座の貯金と自宅になります。弟嫁から通帳を取り戻し、私か弟で管理することはできるでしょうか。

60代・無職・女性

Answer

長男のお嫁さんが、お父様の通帳を奪ってしまっているとのこと、大変な状況と存じます。

もし、お父様の判断能力が減退している場合には、成年後見人を就けるという手段が考えられます。成年後見制度とは、大雑把に申し上げて、第三者である成年後見人に財産管理を任せる制度です。成年後見人には財産管理権がありますので、通帳の再発行も可能になります。

ご相談者様の案件の場合、弁護士などの専門家が後見人に選任されると思われます。その際の報酬は、月2万円前後です(お父様の財産によって増減します。)。

成年後見の申立は、4親等内のご親族ならできます。申立を弁護士に依頼される場合には、費用が別途かかります。弊事務所でも、成年後見申立・成年後見人就任のご相談を承っておりますので、もし宜しければ、ご検討ください。


Answer

お父さんの居所をどうするか、お父さんと長男の方とあなたと、親族としての扶養義務のある実の親子でよく話し合ってみることが一番大事でしょうね。通帳は警察に相談してでも取り戻してください。


Answer

●成年後見制度の利用はどういったときに?
認知症の方、知的障がいのある方、精神障がいのある方等、判断能力が不十分になった人の法律行為を代理し、本人の財産を管理したり、身上看謹に務め、本人が不利益を被らないよう保謳する場合等に利用します。従って、認知症の方、知的障がいのある方、精神障がいのある方で判断能力が不十分となった人を対象に家庭裁判所に申立てして審判を受け、後見制度をスタートさせます。

●申立て・審判 を受けるには?
成年後見制度の申立人は、本人、配偶者、4親等内の親族、保佐人、補助人、未成年後見人、監督人、検察官等です。尚、身寄りがない場合等事情のある人は、市町村長も申立人になれます。

●手続きの具体的な流れは?
家庭裁判所に「後見開始の審判」の申立て
~家庭裁判所調査官による調査~医師による鑑定
~家事審判官による審問
~家庭裁判所による審問
~後見開始
のような流れをとり、申立から審判の確定までは、おおむね2~3カ月程かかります。

●成年後見制度を利用しなければ?
入院や施設入所や介護保険の契約、遺産分割協議をする等の法律行為が、本人では困難で不利益を受ける可能性があるとか、悪徳商法等の被害にあっても取り消すことが容易ではない ・・・等々マイナス面が考えられます。