中小企業診断士は、「企業のかかりつけ医」として多くの分野に関わります。
人間の誕生にあたる創業支援では、成長する為の仕組み作りや、栄養として必要な資金繰り計画等を立てます。
また会社も長く経営していれば、色々な病気やケガをします。
病気の原因を探り、取り除き、改善のための処方を下すのが「中小企業診断士」の仕事です。
一例を挙げると、創業50年のある製造会社は、生産性低下に悩んでいました。
仕事量があるにも関わらず生産が追い付かないため、新たな受注が出来ない状態でした。
それまでは経費等を公開することがなかった会社ですが、診断士のアドバイスで現場チーフまでを対象に内容公開し、合わせて目標設定と結果検証を行いました。
生産性低下の原因が、社内連携不足と材料ロスの処理方法にあることを見つけ、改善することが出来ました。
創業100年の卸問屋は、事業承継につき悩んでいました。
こちらは就業規則の見直しと事業計画書の作成を行い、次なる100年に向けた目標を社員で共有しました。古参社員さんには退職定年制とパート化に協力頂き、結果として中堅社員の責任と自覚を促すことにつながりました。
また「営業力強化のための社内研修」では、ビジネスゲームを使って参加者同士が、相互に「課題」に気づく様にしむけます。それにより「平素より課題を意識し、自らの考えにより問題解決した経験が、社員のレベルアップにつながっている」とのお褒めを頂きました。