年金制度と聞くと、すぐに思い浮かぶのは「老齢年金」です。年を取ると収入を得るのが難しくなるので、老後の生活を保障するための年金です。年金を受け取るためには、年金事務所で手続きが必要です。
社会保険労務士は、本人に代わってこの年金の手続きを代行できる資格を持った法律の専門家です。
年金には、他に「障害年金」というものがあります。
文字通り、障がいを負ってしまった方の生活を保障するための年金です。
その中で、20歳前に発症した障害によって受け取ることのできる障害年金があるのをご存じですか。
Aさんの例Aさんは、小学校、中学校ともに普通学級で学びました。中学校を卒業して、就職しましたが長続きせず、職を転々とし、なかなか安定して働くことができません。
職場の人から検査をしてみてはどうかと勧められて相談所で検査した結果、軽度の知的障がいとの判定されました。
B判定の療育手帳が交付され、この手帳の提示でバス代が半額になるなど、様々な待遇が受けられる様になりました。
知的障がいは先天的な障がいです。Aさんは、20歳で障害年金を受け取れる可能性があったのですが、そんな制度のことはだれも教えてくれません。幸い30歳の時に障害年金のことを教えてくれる人がいて、自分もこの生まれつきのハンディキャップに対し補助を受けることができたら、と思いました。
年金の手続きをすべて本人がやるのは難しいので、社会保険労務士としてお手伝いをさせてもらいました。
生まれてから現在までの生活の様子を丁寧に聞き取ります。
知的障がいを持つことで、日常生活に苦労することをまとめ、精神科医の診断にも同行して、本人に負担が無いように準備を進めました。
その結果、晴れて障がい年金を受け取れるようになりました。年金と給料と合わせると、Aさんの生活はずいぶん楽になりました。
これまでの苦労は何だったのか?もっと早く年金の手続きができていればと悔しい思いもしたみたいです。
社会保険労務士は、年金の手続きの代行ができます。一人でお困りの方がいましたら、ぜひご相談ください。